駐車場の床は面積が大きいため外構のイメージに大きく影響してきます。また素材によって施工の費用も変わるため、素材選びは慎重にしたいものです。今回は駐車場の床素材について、種類別にメリット・デメリットを交え詳しく紹介します。
お客様からご依頼されるパターンで1番多いのが、土間コンクリート打ちの駐車場です。
耐久性があり、掃除しやすく汚れづらい、タイヤに優しい、車や靴が汚れないなど、メリットがたくさんあります。またコンクリートは表面が白く明るい色なので、夜間でも視認性があり敷地に明るい雰囲気を持たせることができます。
しかし経年での劣化・変色は避けられず、また無機質な印象を与えてしまうこともあります。
そんな土間コンクリート打ちにはいくつか仕上げ方があり、それぞれ特徴が異なります。
金コテとは金鏝による仕上げを最終とした工法で、表面はツルツルとキレイに仕上がります。
しかし雨に濡れると滑りやすく、タイヤ痕が目立つというデメリットがあります。
金コテ仕上げのあとにコンクリートが少し乾いてきてから刷毛を引いて仕上げます。
表面に凹凸ができるので雨にぬれても滑りにくくはなりますが、ホコリがたまり掃除しづらいです。
コンクリートに混ぜてある石や砂利を洗って浮きだたせて仕上げる方法です。
和風のイメージがありるかもしれませんが、砂利の形や色によって洋風に仕上げることも可能です。
デメリットとしては、水垢などの汚れが目立つ恐れがあります。
インターロッキングは、舗装用のコンクリートブロックをお互いがかみ合うように組合せた舗装方法です。
ブロックの種類や色は豊富で様々な組み合わせができるので、駐車場にデザイン性を持たせることが可能です。
また雨水はブロックの隙間から流れるので、水はけを良くしてくれます。
経年でわだちなど凹凸ができる場合もありますが、敷き詰めているブロックを取り外して簡単に補修することができます。
石材は天然素材のため大きさや形がさまざまです。他の素材では出せない高級感・重厚感を演出することができるのが石材の強みでしょう。
しかし下地にコンクリートを使い、また目地に砂を入れる、石のカットが必要など非常に手間がかかるので、コストはかなり高くなってしまいます。
タイルは、粘土を板状にして焼いたものです。吸水率が低く汚れにくいので、 メンテナンスが楽といった特徴があります。
また、意匠性が良く デザインの自由度が高いです。ただタイルを貼るにはコンクリートで下地をつくる必要があるので、どうしても施工費が高くなってしまいます。
初期費用は高くはなりますが、長い目で見れば耐久性・機能性に優れたタイルはお得だと言えるでしょう。
駐車場の床の素材を砂利にした場合、他の素材と比べると費用を抑えることができます。
踏むと石同士が擦れて音がするので防犯対策にもつながります。
また雨が降っても泥水が溜まりにくく、水はけが良いのも特徴です。
しかし砂利が飛び散って車を傷つけたり、除草や掃除の手間がかかるといったデメリットがあります。また時間の経過とともに砂利は減っていくので、補充する必要があります。
芝生で駐車場をつくるメリットは、どんな外観のお住まいにもしっくり合うということです。夏場でも地面の照り返しが少なく、コンクリートなどに比べ周囲の温度が上がりづらいことも特徴です。ただ雨が降ったときに泥が跳ねて車や足元が汚れる点には注意が必要です。
芝生には天然芝と人工芝があり、それぞれメリットデメリットが存在します。
天然芝にした場合四季によって移り行く色の変化を楽しむことができます。また人工芝より安価での購入が可能です。
しかし芝刈りや雑草抜き、枯れたり剥げたりした部分を再生させるなど、こまめな手入れが必要になります。
また日当たりや水はけの良さにも気を配らなければ芝が育ちません。
適切な手入れをすれば人工芝よりも長く持たせることが可能なので、ガーデニングが趣味の方にはおすすめです。
人工芝は枯れる心配がありません。天然のものと見分けがつかないような高品質の物もあり、1年を通して青々とした自然が駐車場を彩ります。しかし枯れる心配はないものの素材が経年劣化してしまうので、製品にもよりますが一般的に5~10年で張替が必要になります。
コスト的には駐車場の床の素材は砂利がいいけど、車を傷つけたくない・・・
無難なコンクリートの駐車場にしたいけど、シンプルすぎてちょっと味気ないかも・・・
そんな方におすすめなのが、素材を組み合わせて駐車場をつくるという方法です。
異なる素材を組み合わせることで施工費用を抑えることができたり、デザイン性を高めることが可能です。おすすめの組み合わせを紹介します。
タイヤが乗る部分はコンクリート、それ以外の場所は砂利という駐車場です。全面コンクリートの場合より費用を抑えることができ、砂利が車を傷つける恐れもありません。
コンクリートと芝生を市松模様のように組み合わせることで、車を止めていないときも駐車場をおしゃれに見せることができます。またタイヤが乗ることで傷んでしまう芝生を守ることもできます。
線路などに使われる枕木と芝生を組み合わせることで緑の面積が多くなります。見た目的にもとても美しく、庭との相性も良いです。
駐車場の床素材について種類別にメリット・デメリットを交え紹介してきましたが、いかがでしたか?
駐車場の床は車が乗るため耐久性や機能性を重視する必要があり、また面積が広いため費用面、デザイン面にも注意したいところです。将来的にも満足できるような駐車場をつくるためにも、それぞれの素材の特徴はしっかりと把握しておきましょう。
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