近年、外構工事の一環でお庭やアプローチまわりに芝を取り入れる方が増えてきています。
芝を取り入れることで雰囲気がガラッと変わり、リラックス効果もあります。
また、運動スペースやお子さんが遊ぶスペースにもなります。
芝にも天然芝と人工芝があり、メリットや施工方法などが異なるので、施工前にそれぞれの特長を知っておきましょう。
まず初めに天然芝についてみていきましょう。
天然芝には大きく分けて2種あります。
日本芝
コウライシバ、ノシバなどもともと日本に自生する芝
・葉の色が薄く、幅が広い
・西洋芝より葉の伸びが少ないため芝刈りの手間が少ない
・冬になると茶色く枯れる
西洋芝
・葉の色が濃く、幅が細く柔らかい
・種から育てられるので初期コストが安い
・冬でもきれいな緑を保つ
まず初めに施工場所の下地を整えます。
芝生を張る場所を7cm程度掘り、表面に凸凹がないように平らにならします。
その後芝を張っていきます。基本的には四角形に切り取られた天然芝のマットを並べていきます。
並べ方にもいくつか方法があるのでご紹介します。
ベタ 張り |
ベタ張りとは芝を隙間なく並べる一番簡単な方法です。 目地が十字にならないように芝のマットを1列並べたら次の1列は半個分ずらして並べていきます。
ただし芝生がたくさん必要で費用がかかるというのが欠点です。 |
目地 張り |
目地張りとは芝のマットの間隔を3~5㎝程度あけて並べていく方法です。
ベタ張りと比べると空けた分の芝の量を減らすことができ、費用を抑えることができます。
敷いた直後は芝の隙間から土が見えてしまいますが、芝が育つと隙間はすぐになくなります。
ただし日当たりが悪いなど、環境によってはきれいになるのに時間がかかってしまう場合があります。 |
市松 張り |
市松張りとは市松模様のように芝のマットを1つ飛ばして並べる方法です。 目地張りよりもさらに芝生を減らすことができて経済的です。
並べた直後は全体の半分しか埋まっていないですが、芝が育つにつれて隙間が徐々に埋まっていきます。 芝が良く育つまでは土の部分が多く、雑草対策にもひと手間かかるという欠点があります。 |
芝を長期間維持し見栄えを保つためには、いくつかのお手入れが必要となります。
芝を張って1か月程度は毎日朝と晩の2回は水を撒く必要があります。
特に夏は高温になりすぐに乾いてしまうので注意が必要です。
ただし、昼間に水撒きをしてしまうと蒸し状態になってしまうので朝と晩が最適です。
施肥とは肥料を与えることをいいます。
芝を長期間維持していくためには、年3回以上の施肥が必要です。
晩秋には耐寒性を強め春の芽出しを良くするために、遅効性肥料を撒きます。
4~6月には即効性の肥料を撒きます。
ムラがないように均一に撒き、水やりもたっぷりとして芝の葉や茎に肥料が残らないようにします。
芝刈りや除草後に施肥を行うことによって、肥料が土に吸収されやすくなり効率があがります。
ただし、雨が降った後の葉が濡れている状態で施肥をすると、肥料が葉についてしまい肥料焼けを起こしてしまうので注意が必要です。
日本芝の場合5~10月にかけて年7回程度は芝刈りをする必要があります。
西洋芝の場合は4~6月と10~11月が芝刈りに適しています。
何度も芝刈りをすることによって、芝が密になって見栄えが美しくなるだけではなく、雑草の侵入も防いでくれます。
芽が出る時期の春には枯葉の除去も兼ねて低く刈り込み、成長に合わせて徐々に刈り込み高を高くしていきます。
刈った芝は綺麗に掃き出して取り除くようにしましょう。そのまま放置しておくと病気の原因にもなってしまいます。
雑草は常に生えてくるのでこまめに抜いて取り除く必要があります。
芝に生える雑草用の除草剤もあるので、そちらを活用するのも1つの方法です。
芝の凸凹を直す、浮き上がった株を抑えるなどの目的で3~6mmの厚さに薄く土をかける作業を目土といいます。
目土には雑草の種が混ざっていないものを選んでください。ホームセンターにも目土は販売されています。
害虫には緑虫、ヨトウ虫、コガネムシ類があげられ、病害にはサビ病、黄化病、ブラウンパッチがあげられます。
これらは芝の成長を妨げ、見栄えを悪くしてしまいます。最悪の場合芝を枯死させてしまうこともあります。
そのようにならないためにも、害虫が出てくる前に防虫剤を散布するなどの対策が必要です。
土壌の通気性や水分の浸透性を良くし、芝の老化を防ぐために土に穴を空ける作業をエアレーションといいます。
エアレーションの方法は、スパイクなどを土中に差し込み土壌をえぐり取ります。
穴の深さは7~10cm、間隔は5~15cmで空けていきます。
目土掛けの直前に行うと効果的です。
以上7つのお手入れを紹介しました。
大変だと感じた方は、業者に依頼をしてきれいな芝を維持するという方法もあります。
また、お手入れがほとんど不要な人工芝という選択肢もありますので、一度考えてみてもいいかもしれません。
人工芝は合成樹脂でつくられた芝です。
葉の長さが5~10mmのものをショートパイルといい、パターゴルフや寝転ぶのに適しています。
葉が長いものはロングパイルといい、クッション性に優れているためお子さんやペットが遊ぶのに適しています。
人工芝は1度敷いてしまえば、日常的なお手入れの必要がありません。
また、天然芝は日が当たらない場所に敷くことができないのに対し、人工芝は敷く場所を選びません。
初期費用は天然芝よりかかってしまいますが、お手入れ無しで芝を取り入れたい方にはお勧めです。
一般的な人工芝よりも高価になりますが、感触や見た目を天然芝に近づけたリアル人工芝というものもあります。
ショートパイル
・葉が短いためメンテナンスがしやすい
・熱がこもりにくいので夏でも涼しい
・クッション性がないため激しい運動目的には不向き
ロングパイル
・クッション性が高く、小さなお子様が遊ぶのに最適
・メンテナンスの必要がない
・熱がこもりやすく夏場に寝転がるには不向き
人工芝の素材は主にポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロンの3種があります。
この中で最も耐久性が高いのはポリエチレンの人工芝です。
耐久性が高い他、柔軟性や耐摩擦性にも優れていて、激しい運動をしてもすぐに芝が倒れてしまうことはありません。
ポリプロピレンは耐久性は劣りますが、ポリエチレンよりお手頃なので初期費用を抑えたい方にはお勧めです。
ナイロンは紫外線に弱いため、屋外のエクステリアには向いていません。
その他のポイントとして、芝数の多さも耐久性に影響します。
密度が低いものを選んでしまうとすぐに芝が倒れてしまうので注意が必要です。
天然芝と同様に、まず初めに施工場所の下地を整えます。
傾斜をつくれば、天然芝よりも水はけがよくなります。
次に防草シートを敷きます。
人工芝のシートには水はけ用の穴があるため、防草シートを敷かないと穴から雑草が出てきてしまいます。
防草シートを固定したらその上にシート状の人工芝を敷いていきます。
その際、施工場所にあわせて人工芝をカットする必要があります。
最後に人工芝のシートの継ぎ目がわからないように固定して完成です。
「TM9」
TM9はお手入れなどの管理の省力化と芝生の美しさを追求して開発された省管理型の高麗芝です。
イメージとしては天然芝と人工芝の間といったところでしょうか。
TM9は緻密さと葉の色の濃さの両方を兼ね備えています。
そしてお手入れの回数を少なくしても、見た目がきれいになる超優良芝です。
成長速度が遅く、改良前の高麗芝に比べて半分以下の年1~2回の芝刈りで緑が美しい芝を形成できます。
天然芝と人工芝について紹介してきましたが、いかがでしたか?
アプローチに芝を取り入れると、お家全体の外観の印象を変えてることができます。
お庭に芝を取り入れると、くつろぎ・遊びのスペースを1つ増やすことができます。
ぜひ1度、芝を取り入れたエクステリアをご検討ください。
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