カーポートとは、屋根と柱のみの簡易的な車庫のことです。
カーポートって必要なのかな?とお考えの方も多いと思います。
そのような方のために、こちらではカーポート設置のメリットや注意点などを見ていきましょう。
このようにカーポートの設置にはいくつものメリットがあります。
愛車を大切にしたい方はぜひ設置したいところです。
カーポートにも種類はいくつかありますので、お住まいや車にあったカーポートはどのようなものかを探していきましょう。こちらでは①柱タイプ、②屋根タイプ、③屋根材について紹介していきます。
代表的な3タイプ(片側支持・両側支持・後方支持)の他、少し変わったタイプまで紹介していきます。
片側 支持 タイプ |
片側支持タイプとは、片側2本の柱で屋根を支えるタイプです。 限られた駐車スペースでも、駐車や乗り降りの際に邪魔になりにくく人気があります。 さらに、他のタイプより比較的施工費を抑えることができます。
ただし、商品によっても異なりますが、両側に柱があるタイプより風や雪の耐久度は弱くなってしまいます。 |
両側 支持 タイプ |
両側支持タイプとは、両側に2本づつ計4本の柱で屋根を支えるタイプです。
片側支持タイプと比べると柱が多く安定感があり、強度が強くなります。 また、柱の位置を調整できる商品も多く、車2~3台分などの広いカーポートをお考えの方にはお勧めです。 |
後方 支持 タイプ |
後方支持タイプとは、柱が後方に設置されたタイプです。 片側支持タイプよりもさらに駐車や乗り降りの際に邪魔にならず、車椅子を近くに寄せることもできます。 さらに、見た目もスッキリしていてスタイリッシュでオシャレな雰囲気があります。
ただし、他タイプと比べると柱が太いものが多くスペースが必要となります。 |
Y合掌タイプ |
Y合掌タイプとは、片側支持タイプを背中合わせに2つ設置し柱が内側にくるタイプです。 サイズの異なるものの組み合わせもできます。 |
M合掌タイプ |
M合掌タイプとは、片側支持タイプを向かい合わせで2つ設置し柱が外側にくるタイプです。 両側支持タイプと似たような見た目となります。 |
片側 上吊りタイプ |
片側上吊りタイプとは、屋根を支柱上部から吊るタイプです。 乗り降りの際に柱が邪魔にならず開放的な屋根下のスペースを生み出します。 |
以上のような柱のタイプの他、車複数台用のカーポートの場合、車を横に並べる並列タイプと縦に並べる縦列タイプがあります。こちらはお土地の形にあわせて考えましょう。
屋根の形は大きく2つに分かれています。
見た目の印象や雰囲気にこだわって、柱のタイプと併せて考えていきたいところです。
ラウンドスタイル |
ラウンドスタイルとは、曲線を帯びている屋根(アール屋根)のタイプです。 曲線によって見た目にも柔らかさがあります。 また形の特性上、雪が落ちやすくなっています。 |
フラットスタイル |
フラットスタイルとは、直線的な屋根のタイプです。
ラウンドスタイルよりもスタイリッシュな印象があります。 |
カーポートの強度や機能は屋根の材料によって大きく異なります。
色々な素材があり、施工場所・用途によってお勧めする素材も異なります。
ポリ カーボ ネート |
ポリカーボネートはほとんどのカーポートで使われている屋根材です。 紫外線をほぼ100%カットしてくれますが、太陽光線を程よく透過させてくれます。
さらに、衝撃耐性や防火性も高い素材となっています。 オーソドックスであり予算重視の方には最適な屋根材と言えます。
価格帯は少し高くなりますが、熱線吸収(遮断)ポリカーボネートというポリカーボネートに熱線遮断機能を付与したものもあります。 こちらは遮熱効果があり車内温度の上昇を防ぐことができるため、暑さを気にする方や日当たりの良い場所にカーポートを設置する方にはお勧めです。 |
波板 |
波板とは波型のプレートのことです。
こちらはプラスチックから鉄板までいろいろな素材があり、カーポートの他にも簡易的な建物の屋根材や壁材としても使われています。
最近ではガラスネット入り塩ビ板やポリカーボネートの波板もあります。 波板は特性上、穏やかで雨も少ない地域のカーポートによく使われます。 |
スチール折板 |
スチール折板とは名前の通りスチールを材料とする、耐荷重性と遮熱性の高さが特徴の屋根材です。 鋼鉄を使っているため強風や大雪に強いため、台風が良く通る地域や豪雪地帯の方にお勧めです。
また近くに瓦屋根の家や木々が多く、風で飛んでくるのが心配という場合にもスチール折板はお勧めです。 |
アルミ |
アルミは軽い金属であり、紫外線の強い地域に使われることが多い屋根材です。 また、さびに強いという特性もあるので海の近くにも使われることが多いです。 |
カーポートを選ぶ際には、①お住まいの地域の気候、②土地の形状、③配管の位置の3点に気を付ける必要があります。
まず1つ目に、お住まいの地域ではどのくらいの風が吹くのかということを考えなければいけません。例えば台風がよく通る地域では強風対策をしっかりしなければいけません。
また、お住まいが角地にある場合は挟まれている場合よりも風の影響を強く受けることがあります。
このように風が強く吹く地域や場所の方には、強風圧のカーポートがお勧めです。
一般的には柱が2本より4本のタイプの方が安定するため両側支持タイプ、ポリカーボネートやスチール折板のカーポートがお勧めです。
2つ目に、どのくらい雪が降り積もるのかといことを考える必要があります。
カーポートの種類によって耐荷重性という点で積雪に耐えられる強度が異なってきます。
強風対策と同様に片側支持タイプより両側支持タイプの方が安定し、屋根は曲線を帯びたラウンドスタイルの方が雪が落ちやすくなります。屋根材に関してはスチール折板がお勧めです。
カーポートをどのようなタイプにするか考える際に前提として最も重要なのが 土地の形状です。
当たり前かと思いますが、車を横並びに駐車したいと考えていても駐車スペースがそのような形でなければ並列タイプのカーポートの設置は出来ません。
そのように土地の形状に合ったカーポートを選ぶ必要があります。
並列・縦列の他にも注意する点があります。それはカーポートの屋根が土地からはみ出してしまわないかという事です。
駐車スペースが奥に細くなっているなど不規則な形の場合、屋根が土地の外にはみ出してしまいます。
その際は屋根の形状を変更できるカーポートを選ぶ必要があります。
屋根をカットする際は、別途費用がかかってしまう場合があります。
駐車スペースの下を通る配管の位置によっては、ご希望のタイプのカーポートの設置が難しい場合があります。
例えば柱が4本のタイプを希望していたが柱を埋める位置に配管が通っていて、柱が2本のタイプにしなければいけないというような場合があります。
配管についてはご自身で考えるのは難しいので、ご相談を通して最適解を見つけていきましょう。
代表的なメーカーの商品を紹介します。
【LIXIL】
「ネスカR 1台用」
一般的なカーポートで多くのお客様から選ばれています。
片側支持タイプのラウンドスタイルで、屋根材はポリカーボネート板、熱線吸収ポリカーボネート板、熱線遮断FRP板からお選びいただけます。
柱の高さをMAX2800mmまで設定することができ、1BOXカーやRVなど車高のある車やキャリアのついた車にも対応することができます。
強風対策のサポート柱やスポットライト、防犯カメラなどを取り付けることも可能でオプションが豊富にそろっています。
屋根の形を台形にすることもでき、異形敷地にも対応できます。
また、連棟や合掌タイプにすることもでき、複数台用にも対応しています。
【三協アルミ】
「セルフィ」
LIXILのネスカ同様に多くの方から選ばれるカーポートです。
片側支持タイプのフラットスタイルで、屋根材はネスカでも採用している3種に加えてアルミ板もお選びいただけます。
最小サイズは奥行4300mm×間口2400mmを採用しており、コンパクトカーや軽自動車用をお考えの方にお勧めです。
また、狭い駐車スペースに設置する際にもお勧めのカーポートとなっています。
LIXILのネスカ同様に連棟や合掌タイプにすることもでき、複数台用にも対応しています。
【LIXIL】
「アーキフラン 2台用」
柱が後方にある後方支持タイプ、フラットスタイルのカーポートです。
前方に柱が無いため、前の道路が狭くても駐車がスムーズになります。
さらに車の乗り降りがしやすく、ベビーカーや車いすを近くまで寄せることができるのも特徴です。
また、デザインがシンプルでさまざまな外観になじむことができます。
屋根材はポリカーボネート板と熱線吸収ポリカーボネート板からお選びいただけます。
【YKK AP】
「エフルージュ ツインEX FIRST」
柱が後方にある後方支持タイプ、フラットスタイルのカーポートです。
LIXILのアーキフラン同様に駐車がしやすい設計になっています。
屋根が後方から前方に向かって高くなっており、外から見たときに開放的なデザインとなっております。
【三協アルミ】
「G-1」
耐積雪最大200cmの設定ができ、最大46m/秒の耐風強度があり、豪雪地帯や強風地域向けに開発されたカーポートです。
耐積雪最大200cmの設定をした場合、片側4本、計8本の柱があるのが特徴です。
雨・風・雪の吹き込みを防ぐために、オプションで側面パネルを付けることもできます。
【YKK AP】
「ジーポートneo Gタイプ」
耐積雪最大200cm、最大46m/秒の耐風強度があり、豪雪地帯や強風地域向けに開発されたカーポートです。
雪や強風に耐えられるよう片側3本、計6本の柱があるのが特徴です。
また、こだわりの強度設計によって揺れに対する強度も十分に確保しています。
【三協アルミ】
「グランフローラ」
駐車スペースを活用して、屋根がバルコニーになっている商品です。
外に階段が付いている独立タイプや、2階の窓と繋がっている壁付タイプなど、他にも様々なバリエーションがあります。
限られた敷地でも新たなスペースを生み出すことができます。
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